無題

一晩経って



少し落ち着いたけれど

やっぱり 信じられない

嘘だと思った

怖い

…怖い？



一番怖いのは 人間



最期の瞬間

何を見たの？何を考えた？

湧かない実感と

余りある程溢れた情報の海

に

溺れそうで

呼吸しなきゃ早く



顔をあわせ何度も声を交わし

何度も名前を呼んでくれた

その声をまだはっきり思い出せる

もうこの世に存在し得ない もの

どうして

どうして

貴女は



いつ死んでも殺されても

おかしくない世の中で

大切な人たちが皆

生きて 元気で 交わっていられる

なんてしあわせなんだろう

失いたくない

失わせたくない

長生きしたいと生まれて初めて思った



命を大切にしたいです

自分も、ひとも



言葉にすると

酷く安っぽくて悔しい

でも そう思いました