ちんちん電車

井原のにいちゃんの出ているお芝居をみにいく

この芝居
月に一回、第３土曜日にやっていて
その舞台は貸し切った都電荒川線内なのです
全席指定、毎回２５名まで限定

芝居はというと

「売れない小劇団が都電を貸しきって芝居を打つ」
という
芝居

うわ、書くとまぎらわしいね
だから途中で、「一般客」役のスケバン総長と副総長が乗り込んできたりする
キャストも途中の駅で乗り降りしたり、一駅分ダッシュで外を電車と並走したり

舞台を都電にしたことと
キャストが入れかわり立ちかわり車内にいること
これらの発想は好きだった
正確に言えば、これらの発想以外はわたしはいただけなかった

何がしたかったのか、本当にわからなかった芝居
コメディなのか、お涙頂戴なのか、笑って泣ける作品なのか、なんなのか
途中、もうどうにもいたたまれずに　そっと下を向くことも
井原のにいちゃんも、なんだか少し勿体なかった
ああいう役者さんじゃないと思っていたから

しまいにゃ女優さんが泣き出して（あ、感動の演技で）
困る
窓の外の曇天を見遣る　ああ、雨降ってきたな、めんどくさいな

うーん
なんだろう　わたしは、あれは、違うと思った
脚本がきっと一番いけなくて、不可抗力なのか？
否、それですませたくなんかない
参加する芝居は、納得できるものを、もっともっとと高みを目指して作っていきたい
すごく、そう思った



この芝居、都電荒川線の端から端まで使って乗りっぱで上演するので
帰りは各々帰るのです

実はわたし、都電というものに乗ったことがなくて
そういえば王子駅でよく見てはいたのですけど
乗ったのは、生まれて初めてで

ちっちゃー！
レトロー！
超ローカルー！
乗客９割老人とか何故ー！
どこまでいっても１６０円て！バスか！（むしろ西武バスよか安い）

すごい、よい経験でした